shieri2005-09-28

先日、新しいデジカメを購入しました。
この夏発売された、KONICA MINOLTA DiMAGE X1 という機種で、小型軽量なのに800万画素もあります。値段は本体が¥45,000ぐらい(アマゾンでは¥40,000ちょっとで売ってました (泣))。
これまで使用していたカメラ・Fine Pix F401の記録媒体はスマートメディアだったので、SDメモリーカードも購入。総額¥50,000を上回る買物になってしまいましたorz
☆ デジカメはアマゾンで ☆
・・・それはともかく、Fine Pix で使用していたスマートメディアにはデータが残っていたのでパソコンに取り込んでみたら、『おや?』と思うものが。それは今年1月にビルの持ち主にあたる三井不動産から解体の告知があった三信ビルの写真でした。*1
「三信ビル」とは、東京メトロ日比谷線・有楽町駅の上に立つ1929年竣工築75年経過した戦前の建物。外観は薄茶色で本当に古びたビルではありますが、一歩足を踏み入れ天井を見上げれば別の時代や国にトリップしたような美しさ。ドレスを着たご婦人や、ジョニーウォーカーのラベルに描かれた紳士のような人が歩いてそう。
こんな綺麗で手の込んだビルが壊されてしまうのが寂しくて、この春ぐらいに写真を撮りに行ったのでした。
告知があったのは1月下旬でしたが、多くの方が取り壊しに反対しているらしく、今もまだそのままの状態。ビルの1階にあるテナントショップもそのまま残っているようです。
先日、大阪・梅田にある阪急百貨店前コンコースも解体されることになり、歴史のある建物がどんどん取り壊されていく。2年前に購入したカメラの記録媒体ですら使い物にならないほど時間の流れの早い国・日本で、旧式のものを維持していくのは大変なのも解ります。だけど、気が付いたら日本の歴史を語る「本物」は何一つなくなってしまう日が来るのでは?と不安にもなります。
《追記》 古い建物の話をしてたらロンドンに住んでいた頃の事を思い出しました。イギリスでは「古いものほど価値がある」という意識が強く、築100年ぐらいの建物に住んでいる方は、その事を自慢する風潮があるようです。例えば「これはビクトリア時代のもの」とか。湿度が高く地震の多い日本だと建築物を維持するのは困難だとは思いますが、それ以前に年季の入ったものに対する価値観の違いもあるようです。新くて便利なものも魅力的ですが、古いものを大事にするイギリスの国民性には憧れすら感じました。

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三井不動産 ニュースリリース

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*1:三信ビルディング: 所在地は東京都千代田区有楽町。設計士は松井貴太郎さんで、丸の内の東京銀行集会所日本工業倶楽部のビルも手がけた方。