shieri2005-07-04

色んな意味で何かと話題の宇宙戦争 War of the Worlds」*1、週末観に行きました。
いきなりですが、観終ってすぐに口から出そうになった言葉は『オリジナル版「宇宙戦争」に忠実な結末なのね。』
数ヶ月前にこの映画が友人・知人の間で話題に上った時は、スピルバーグ監督のSF映画!キャストはトム・クルーズ、名子役ダコタ・ファニング、そしてティム・ロビンス…!!と、これだけで「凄そうな映画だぁ!!!」って盛り上がってました。(そうそう、ナレーションはモーガン・フリーマン
ところがCATV加入者の私は、最近週に1回ぐらい放映されている1953年・バイロン・ハスキン監督/ジョージ・パル製作のオリジナル版「宇宙戦争を公開前に観てしまいました。The War of the Worlds (1953) [VHS] [Import]
第二次世界大戦終了後から10年も月日の流れていない頃の映画と考えれば画期的であったであろうこの作品も、テクノロジーが発達し、疑問に思うことがあればインターネットですぐさま検索することができ、そして目の肥えた一般人が溢れかえった今の世の中で受け入れられるのか?偉大なるスピルバーグ監督の事、ラストシーンは監督なりのエッセンスを加えているのだろうか??とあれこれと思いあぐねて、いざ映画館へ。
・・・2005年・スピルバーグ監督の「宇宙戦争と、単独で考えてしまったら『なんじゃこりゃあ?!』なラスト。冒頭の緊張感やスピード感、カメラワークが素晴らしいだけに裏切られた気分になる。登場する宇宙人やトライポッドという宇宙人を乗せた歩くUFOのようなものも、中盤から笑いを誘われてしまったのは私だけだろうか?
しかしオリジナル版や原作を読み、様々なバックグラウンドを考慮した上で観れば納得出来なくもない。地球壊滅に追われ逃げる人間の心理、行動、言動が何よりも怖いんじゃ…?と思わせるような教訓的シーンもある。
要するに、観方次第で駄作にも秀作にもなる映画なんだと思います。私ごときがこの映画の批評をする事自体、間違っているのかもしれません。そしてここ最近"Catch me if you can"やら"Terminal"などのヒューマン・ドラマ的映画の多かったスピルバーグ監督が久々に撮ったSF映画だと思えば、それだけで感動もの。。。

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*1:宇宙戦争:イギリスのSF作家、H.G ウェルズが原作。