shieri2005-11-30

金曜日の夕方、東京都美術館で行われている「プーシキン美術館展」を観に行こうと上野まで出かけました。
下調べもせずに上野に向かったのですが、美術館の前まで来て知った事実。東京都美術館17:00に閉館だということ。上野にある美術館・博物館は金曜日の夜20:00まで開館のところがほとんど。東京都美術館も20:00まで開いてると思い込んでいた私は、館の入り口に着いてショックを受ける(泣)
ですが、せっかく上野まで来たのだから何か観て帰らないと気が済まなかったので、国立西洋美術館NMWA)で「キアロスクーロ - ルネサンスバロックの多色木版画」というものを観る事に。
10月8日から始まっている、この展覧会。10月上旬に「北斎展」を観に行った時から気になっていたものの、聞き覚えのない言葉に戸惑っていたのですが、中に入って『あー、なるほど、こういうものか。」と納得。16世紀前半イタリアを中心とするヨーロッパで盛んに取り入れられていた木版画の技法で、数枚の版を重ねて立体的な作品を産むといったものでした。
シンプルな黒い線で出来た版画をベースとし、ベージュや暗い水色で影を取った版画を別に用意する。それを重ねて刷ると凹凸のある一枚の絵が出来上がるのです。
ちなみに、キアロスクーロ(CHIAROSCURO)とは、イタリア語で「明暗」という意味らしい。益々納得がいきますね。
この展覧会では100枚以上もの作品が展示されており、繊細なものから稚拙なものまで選りどりみどり。題材の大半がキリスト教に関するものだったので、仏教徒の多い日本ではあまり聞くことがなかったのも頷けます。
北斎の版画展同様、こちらも十分に満足出来ました。

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