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去年の秋ぐらいからだろうか?映画館で携帯電話電源オフの注意を呼びかけるCMとして使われていた「THE 有頂天ホテル」という映画。気にはなりつつも、邦画にはそれほど興味がない私は、『面白そうだけど映画館で観るほどではないな』と思っていたのですが、年が明け様々な映画評に目を通すと、やたら評判がいい。『それなら観に行こうではないか。』と、先週行ってきました。(ゲンキン)
監督は三谷幸喜さん。大好きだった深夜ドラマ「やっぱり猫が好き」や「古畑仁三郎」シリーズの脚本を手掛けた方。
出演者も豪華絢爛で、役所広司を筆頭に佐藤浩市、香取慎吾、唐沢寿明、オダギリジョーに松たか子、YOUと続き、大御所・津川雅彦、伊東四朗、西田敏行などなど・・・。特別な予備知識もなく観に行った為、次々と出てくる役者の顔ぶれにイチイチ『うわ〜、この人も!』とか『あれ?この人・・・!?』と、ワクワク☆
ストーリーは1933年に公開されたハリウッド映画、「グランド・ホテル」のような群像劇。ホテルの従業員、宿泊客、そして宿泊客ではないが出入りしている人全ての大晦日の夜を、おもしろ可笑しく追っていく。「マグノリア」や「フォー・ルームス」に通じるものもあり、コロコロ変わる舞台に少し疲れる所もあるけど、全体的には良く出来た映画だと思いました。
何よりも、出演している役者さんたちのほとんどが上手い!!それなりの個性を生かして演じきっているようでした。一番驚いたのは娼婦演じる、篠原涼子。彼女ってこんなに演技上手かったっけ?あまり好きではなかった松たか子も、この映画を観て好きになっちゃった。
136分と長い映画ではありますが、そこまで長さを感じさせないテンポのいい映画でしたよ。お勧め♪
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今日は日記を書いてなかった間、私がハマっていたものについて書きます。
以前、ソニーから出ているPSP(Play Station Portable)を、車内吊り広告に釣られて購入した事を書きましたが、そのPSPのゲームソフト「僕の私の塊魂」というものにヤラれてしまったのだぁ〜
購入したのはクリスマス・イブ。友人知人の間で評判になっており、『PSPを買った事だし、いっちょ私も試してみるか。』って感じで、特別な思い入れもなく購入。
いやぁ、これがもうやり出したら止まらないのなんのってww とっても小さい王子というキャラと巨大な王様が主人公。王様の願いで、とある島に住む動物達の為に居心地のいい島を作る事になった王子。誰かの家の中や街中に落ちているキャンディー、色んな生き物の卵、魚、柵、木々、人々などを転がしながら拾って、というか元々持っているボールの様な物にくっつけていき(巻き込むという)、指定の大きさを越えたら島になります。巻き込むものの中には王子の仲間達(イトコ、ハトコ、ルーキー)などが含まれていて、うまく見つけ出して巻き込むと豆の木島という所でキャラ替えして遊べます。
なんだか上手く説明出来ませんが、ゲーム離れしていた私の心を奪ってしまった憎いヤツです(笑)
このゲームを始めてから、街中に置かれている自転車とか木、ノラ猫の姿に敏感になり、『巻き込めるんじゃないか??』って思ったり・・・。海外でも発売されているのですが、そんな衝動に駆られて事故ったりする人も居るようです(ホッ、私だけじゃなくて良かった〜)
オリジナルはPS2の「みんな大好き、塊魂」。PSPだと操作がしにくくて手指が捻挫したみたいになるので、そっちも買っちゃおうかなぁ。←ソニー戦略にまんまと嵌められてる?
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2005年12月22日に更新したままほったらかしにしていました。クリスマスもお正月も終わり、大雪に見舞われた東京都内の写真もアップし損ねたまま。これだけ日が空いてしまったのは、このブログを初めて以来のこと(といっても始めて一年も経ってませんが。)
というのも、毎年なんですが冬場はどうも気分がダークになってしまい、引きこもりがちになっちゃうんですよね。何にもしてなかった訳ではないのですが、表に働きかけるパワーが削減されてしまう。それは私にだけ限る事ではないようで、イギリスに住んでいた頃に聞いた話を一つ。
冬場と夏場の日照時間が極端に違うイギリス。日本では華やかなイルミネーションに囲まれ、浮き足たった雰囲気のクリスマスも、あちらでは24日の夜から25日にかけて電車やバスなどの公共交通機関までストップしてしまう。家族や友人とアットホームに過ごされる方が多い中、一人で過ごさないといけない人にとってはとてつもない孤独を味わわなくてはならない。そこで自殺を図る人が非常に多いとの事。
う〜ん、分からなくもないなぁ。ただでさえ寒くて暗いのに、人の気配すら感じられなくなると、私だって頭がおかしくなってしまうかもしれません。
・・・あれ?なんだか話が脱線してしまったようですが、冬場というのは人間の気分を滅入らせる要素があるのかもしれませんね。例に漏れず、私も感化されやすいタイプなのでしょう。
いつまでもこんなんでは良くないので、そろそろペースを取り戻して小春日和の本日、東京小春日記を再開致します!!
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出張その他諸々で、またまた放置してしまった東京小春日記。気が付くと明日からクリスマスを挟んでの3連休です。
実は私、クリスマスのイルミネーションを見るのが大好きで毎年楽しみにしているのですが、今年は東京で過ごす初めての冬だったため、クリスマスイルミネーションのありそうな様々な場所に出没。特に週末は普段の行動範囲外エリアにまで足を運んで回りました。
その中で最もセレブな印象を受けたのが六本木ヒルズのイルミネーション。LED(発光ダイオード)を「これでもか!」ってぐらい使用した青白く、そして明るい街並みは違う星の中にある街にでもトリップしたよう。
11月中旬に初めて見に行った時は、他のエリア、例えば新宿タイムズスクエアや東京ドームシティなどの様々なモチーフを使ったイルミネーションと比較するとシンプルだなぁ、と思いましたが、その後数回けやき坂界隈を通ったり毛利庭園を上から眺めたりしてみると、六本木ヒルズ全体が一つの巨大なイルミネーションで、ヒルズから見える東京タワーもそのイルミネーションの一部なんだな、なんて思い直したりして。。
23日、24日は氷で出来た高さ3mのクリスマスツリーも現れるとのこと。この週末はディズニーシーでクリスマスを過ごそうと思ってましたが、もう一度六本木ヒルズに訪れるのも悪くないかもしれません。(VIRGIN TOHOシネマズで映画も観れるしねっ!)
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10月22日から始まったプーシキン美術館展 - シチューキン・モロゾフ・コレクション、12月に入ってようやく観に行きました。前回、金曜日の夕方に行った時は泣く泣く入場を諦め、今回はその復讐戦(?)
平日の午後に時間を作って行ったお陰か、入場口は噂に聞いていたほど混んでない。『これなら北斎展よりは見やすいかも。』という期待と共に会場へ。
入ると真っ先に展示されていたものは、子供の頃から大好きだったオーギュスト・ルノワールの絵ではありませんか!?「ムーラン・ド・ギャレットの庭で」に「黒い服の娘たち」。今まで行った絵画展でもルノワールの絵は観ているのですが、この時は何故か動悸がするほど感動。続くエドガー・ドガの「写真スタジオでポーズする踊り子」で、目が潤みそうになりました。子供の頃、家にあった絵画集を観て特にうっとりと眺めていた絵だったんです。
既に、この3枚でも十分と思えるほど感動していた私、ポール・シニャックにセザール、マネ、初めて観たんだけど美しかったウジェール・カリエールの「母の接吻」にクラクラです。
今回の目玉商品とも言える、アンリ・マティスの「金魚」やパブロ・ピカソの「アルルカンと女友達」も素敵でしたが、その他のものも『よくもまぁ、ロシアからはるばるお越し下さって・・・』と声をかけたくなるような作品ばかりでした。
この展示会、12月18日で終わってしまうのは残念ですが、きっと滅多に観れないものだからこそ、これだけの感動を味わえたのかもしれません。
心の中で『また、いつかね!』とつぶやきながら美術館を後にしました。
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「イン・ハー・シューズ」に続き、ヒューマンドラマの部類に入ると思われる映画「エリザベスタウン」、観てきました。といっても、この映画に対しては前売り券を買ったり、正規の値段・1,800円も支払って観に行くほどの思い入れがなかった為、1,000円で観れる水曜日レディースデーを狙って。
劇場公開されたのが11月12日で2週間以上経っていたせいか、はたまた人気がないからか、映画館は半分の席も埋まっていない。『ありゃりゃー』と思ったものの、大好きな映画「あの頃ペニーレインと」を撮ったキャメロン・クロウが監督から脚本・製作まで手がけた作品だし(トム・クルーズも製作に絡んでいる)、胸キュン☆系若手俳優・オーランド・ブルーム君が出てるし、、、と自分に言い聞かせたりして。映画は、
大手シューズメーカーに勤めるデザイナー・ドリュー(オーランド)。自分の開発/デザインしたシューズが大量に返品され、会社に10億ドルもの損害を負わせる羽目に。カリスマ的社長・フィル(アレック・ボールドウィン)に呼び出され、解雇を言い渡される。自殺を考えたその日、父親が故郷のエリザベスタウンで心臓発作により死亡したとの連絡を受け、一人で向かうことになる。乗り合わせた飛行機で、人懐っこいフライトアテンダント・クレア(キルスティン・ダンスト)に出会い、エリザベスタウンでは暖かい人たちに囲まれ・・・。
・・・こんな感じで話が進みます。想像では、失意を受けた青年が魅力的な女性や人間愛に包まれて立ち直ったり、その街に住み着いたりするのかと思っていたのですが、そう単純なストーリー展開ではありませんでした。さすがキャメロン監督。
舞台になったエリザベスタウンも、ペニンシルバニア南部にある人口11,887人の小さな街でアメリカ人でも知らない人が居るだろうし、ドリューがクレアの作ったロードマップをもとに、家路に着く道中に訪れる地区もマニアック。(このあたりは「あの頃ペニーレインと」を彷彿させます。)
意地悪な見方をすれば、メリハリがなく「で、何が言いたいの?」とか、「なんでドリューだけが10億ドルもの損害の責任を取らないといけないの?」はたまた「オーランド君、君はやっぱり青い目・サラサラ金髪の方がいいね。」などと突っ込みたくなりますが、有り得そうで有り得ない、もしくは有り得なさそうで有り得る不思議感は、この監督ならでは、って感じ。
まぁ、好きな映画の部類として、心に留めておきましょう。
そういえば、「イン・ハー・シューズ」のシャーリー・マクレーン同様、素晴らしい女優さんが出てますよ! それはベテラン中のベテラン、スーザン・サランドン。とても魅力的でした。
それから、私の中では二枚目俳優的イメージの強いフィル役のアレックも、いい具合に貫禄がついてました(笑)
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金曜日の夕方、東京都美術館で行われている「プーシキン美術館展」を観に行こうと上野まで出かけました。
下調べもせずに上野に向かったのですが、美術館の前まで来て知った事実。東京都美術館は17:00に閉館だということ。上野にある美術館・博物館は金曜日の夜20:00まで開館のところがほとんど。東京都美術館も20:00まで開いてると思い込んでいた私は、館の入り口に着いてショックを受ける(泣)
ですが、せっかく上野まで来たのだから何か観て帰らないと気が済まなかったので、国立西洋美術館(NMWA)で「キアロスクーロ - ルネサンスとバロックの多色木版画」というものを観る事に。
10月8日から始まっている、この展覧会。10月上旬に「北斎展」を観に行った時から気になっていたものの、聞き覚えのない言葉に戸惑っていたのですが、中に入って『あー、なるほど、こういうものか。」と納得。16世紀前半、イタリアを中心とするヨーロッパで盛んに取り入れられていた木版画の技法で、数枚の版を重ねて立体的な作品を産むといったものでした。
シンプルな黒い線で出来た版画をベースとし、ベージュや暗い水色で影を取った版画を別に用意する。それを重ねて刷ると凹凸のある一枚の絵が出来上がるのです。
ちなみに、キアロスクーロ(CHIAROSCURO)とは、イタリア語で「明暗」という意味らしい。益々納得がいきますね。
この展覧会では100枚以上もの作品が展示されており、繊細なものから稚拙なものまで選りどりみどり。題材の大半がキリスト教に関するものだったので、仏教徒の多い日本ではあまり聞くことがなかったのも頷けます。
北斎の版画展同様、こちらも十分に満足出来ました。